非常に強い勢力を持つ台風２４号が２０１２年１２月４日早朝、フィリピン南部のミンダナオ島に上陸しました。
海上では波の高さが１５メートルを超え、沿岸部は台風接近とともに雨と風が激しさを増し、「スーパー台風」に発達したのです。

これは、一年前の１２月に同じ地域を直撃して、多数の死者を出した台風２１号の２．５倍に相当する最大風速の強さでした。

今回のミンダナオ島での被災地支援は、AMDAの声掛けにより参加した、BERTにとっての初の海外支援活動となりました。

惜しくもこの島で生まれ育ったボクシング界のスーパースター 「マニー・パッキャオ」 が、同じ時期に開催された対戦に負けてしまったことは、島民にとってはとても残念なニュースだったはずです。

台風２４号による死者は１０２０人 、負傷者２６６２人、行方不明８４４人、死者の数はさらに増えるおそれがあり、支援を 必要とする被災者は６２０万人に達していると、昨年の１２月１８日時点で政府は発表をおこなっています。

そんな劣悪な環境下にありながらも、子供たちは日本の「折り鶴」に熱中し、つかの間の辛さから解放されるシーンがありました。

フィリピン軍の協力で現地入りを果たした日本の援助隊 AMDA とBERT は、物資を持って一軒づつ被災者宅を訪問しました。